代表からのメッセージ
アートの思考とプロセスであなたの仕事を変える
作品のように仕事をつくる
『クマグスクのアート×ワーク塾』とは、京都で宿泊型アートスペースを運営するkumagusukuが、新しく開講する社会人向けの塾プログラムです。7月〜9月の夏の3ヶ月間、週末ごとにアート×ワーク』な働き方を実践する講師陣の特別授業を開催、塾生が個別に設定する目標に向かって並走しながら最終的に展覧会形式のプレゼンテーションとしてのアウトプットを目指します。
私たちは多忙な日々を多くの困難と戦いながら必死で生きています。社会に出て働き始めた頃の柔軟な感覚はいつのまにか失われ、気づけば思考に自ら制限をかけてしまっている。「こうでなきゃいけない」「こうあるべきだ」「これは決まりだから」…、確かに、大人になって社会の中、組織の中で仕事をするとはそういう事なのかもしれません'
でも、きっともう少しだけ自由でもいいはず、もう少しだけ自分本位でもいいはずです。この塾では日々の仕事や日常生活から"アート×ワークな思考”を取り入れることで、あなたが今取り組んでいる仕事の見えなかった価値や視点を獲得することを目指しています。また、これから新しい仕事に取り組む人の力に少しでもなれればと思っています。
"アート×ワークな思考”とはアーティストが日々、作品制作に用いている考え方や姿勢、物事を捉えて表現するための観察眼のことです。それはアーティストだけの特別なものではありません。今日、アートは多様化し、必ずしも美術館やギャラリーで仰々しく展示されるだけのものではなくなりました。アーティストがより社会的な存在となった今、自らをアーティストだと自認しない人も多いと思います。アーティストであるか否かはたいした問題ではありません。誰しもが"アート×ワークな思考”を少なからず自分のなかに持って仕事をしています。
クマグスクのアート×ワーク塾ではその"アート×ワークな思考”を自らの仕事のなかで実践する各分野の第一線で活躍する講師たちの授業とワークショップ、意見交流会を通して、あなたの中の"アート×ワークな思考”を引き出すことで、ハードな日常を乗り切り、新しい視座を獲得するための"アート×ワークな思考の基礎づくり"を目指します。
アーティストである私達が受講生一人ひとりと向き合いながら並走し、共に思考、実践する3ヶ月間です。プログラムの最終週には展覧会形式のプレゼンテーション発表を行います。受講生の目標に合わせたアウトプットを設定し準備期間(約10日間)はアトリエの使用も自由です。
あなたの働き方を変える為の特別な3ヶ月を過ごしませんか?
kumagusuku
アート×ワーク塾 代表
矢津 吉隆
講師紹介
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いしいしんじ
(小説家)
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石川直樹
(写真家)
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伊藤洋志
(起業家、ナリワイ代表)
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岡啓輔
(建築家)
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小山田徹
(美術家、京都市立芸術大学教授)
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森林食堂
(カレー屋、植物屋、介護福祉士)
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湊三次郎
(銭湯活動家、サウナの梅湯代表)
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山下陽光
(途中でやめる店主、新しい骨董)
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山田毅
(只本屋)
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吉行良平
(プロダクトデザイナー)
運営メンバー プロフィール
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岩崎 達也
(EDIIT株式会社取締役、MAGASINN KYOTO編集長)
開講日程
7月6日、14日、20日、28日
8月3日、17日、25日、31日
9月8日、14日
<プレゼン準備期間>
9月16日〜26日
<展覧会形式のプレゼンテーション>
9月27日、28日、29日
アート×ワーク 七ヵ条
- 自分の内側から引き出したものを大切にする
- 言葉にできない感覚を信じる
- 偶然性を積極的に活かす
- 意味は無くても理由はある
- 価値は自分で決める
- 自分の中の未知に出会う
- アートはあなたの中にある
プログラム
≪こんな人におすすめ≫
- 今の自分の仕事や人生をもっとクリエイティブにしたい方
- 自営業者や経営者など、不確実な未来を見据えたリーダーシップを求められている方
- 企業に所属する新規事業担当・責任者など、再現性のある、新しい価値を生み出す思考や企画力を求められている方
- 行政機関や教育に携わる公務員など、歴史と前例を尊重しながら新しい取り組みをつくっていく役割の方
- 金融機関の融資担当など、新規事業の先進性を見極める力を求められる方
- 地元やローカルエリアを、新しい発想で育んでいきたいという想いをお持ちの方
- kumagusukuおよびアーティストの思考プロセスや創造性を知りたい方
- とにかく今のままではダメだ、新しいことを始めたい!という方
≪ 全11回のプログラム構成 ≫
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第1回
7/6(土)
講師:矢津吉隆(美術家、kumagusuku代表、アート×ワーク塾主宰)、田中英行(美術家)
この回では、導入の講義とワークショップによって、アーティストの思考の一端に触れ、学ぶ時間とする。アート×ワーク7か条を紐解きながら、アーティストは日々どのような思考によって作品を制作しているのか?その裏側の解説から始める。そこから見えてくるのは、世間のアーティストに対する突飛なイメージからは想像のつかないごく当たり前の人間の姿である。彼らは自分自身の内部の声に正直に向き合うことで、オリジナルの術を獲得していく。その継続ゆえ彼らはアーティストたり得ていると言えるだろう。
#アートと仕事 #アート×ワーク7か条 #普通の人 #意味について
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第2回
7/14(日)
講師:森林食堂(カレー屋)
トーク × ワークショップ
行列の絶えない超人気カレー店として独自の立ち位置を築いた森林食堂は夫婦ともに芸術大学出身。”スパイスからカレーを生み出す”という単純でありながら深い思想を持ったその行為。カレーと植物を介して境界のない世界を実現したいと語る、京都の伝説的カレー屋「森林食堂」のトーク&カレーワークショップ。もちろんただの料理教室ではない。
#ワークショップ #料理ができない人も安心 #みんな大好きカレー #多肉植物
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第3回
7/20(土)
講師:伊藤洋志(起業家、ナリワイ代表)
トーク × ワークショップ
仕事とはお金を稼ぐために我慢して働くことではないはずだ。「ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方」の著者、仕事をつくりだす天才による新しい仕事のつくり方講座。モンゴル武者修行ツアー、タイの山岳民族と家を建てる、全国床はり協会、野良着のアパレルブランドなど、彼のお仕事事例を紹介。ワークショップではライブペインティングのように新しい仕事を生み出す瞬間を実際に体験できます。
#仕事誕生の瞬間に立ち会う #京都大学農学部卒 #ナリワイ
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第4回
7/28(日)
講師:いしいしんじ(小説家)
街歩き × ワークショップ
「見つける」のが得意な小説家いしいしんじさんと京都市内を散策します。見つけることから始まる。というか見つけないと始まらない発見のための方法論。あなたの求めているほとんどのことは日常に存在している。生活の中で大事なことに気づくか気づかないかはあなた次第。俳句ハイキングではあなたの視点で見つけたコトを俳句にして発表します。
#俳句 #はやく気づけ #単純なことほど重要 #メモ片手に #Bonjour! 現代文明
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第5回
8/3(土)
講師:吉行良平(プロダクトデザイナー、吉行良平と仕事)
副産物産店 山田毅(美術家、只本屋)& 矢津吉隆
レクチャー × ワークショップ
いらなくなった廃材も副産物と呼ぶことで違った価値が見いだせる。京都で活動するアーティストの作品制作から副次的に生み出される“副産物”をつかったワークショップです。オランダでプロダクトデザインを学び、独自の視点でものを作る吉行良平を講師に迎えて、図面も引かず、目の前のモノから発想して、実験し工夫しながらブリコラージュの手法で世界にひとつだけのオリジナルの家具をつくります。
#ありあわせのもの #アートの欠片 #無計画だからこそ生まれるもの#作った家具はお持ち帰り可
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第6回
8/17(土)
講師:山下陽光(途中でやめる、新しい骨董)
トーク
「途中でやめる」という名の店がある。古着をリメイクした服をネットで売るこの店。作れば即完売の人気店。ファッションブランドとしては異常に安い価格でそれらの服を売る店主 山下陽光に「店」について語ってもらいます。高円寺から始まった「場所っプ」「素人の乱 シランプリ」「途中でやめる」、美術家と一緒に活動する「新しい骨董」など常にモノの価値について問い続ける彼の店(みせ)観から学ぶ。
#0円ショップ #古着のリメイク # バイトやめる学校#kumagusukuでポップアップショップ開催
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第7回
8/25(日)
講師:石川直樹(写真家)
トーク × 写真ワークショップ × ポートフォリオレビュー
常に世界中を移動し、極地の自然から祭祀まで、写真を撮り続ける石川直樹。彼を講師に招き、“生きること”と“写真を撮ること”が分かち難く結びついた彼のアート×ワークな生き方を紐解く。2019年6月からの世界で2番目に高く最難度の山と言われるK2の遠征を終えて帰国後すぐの開催でもあり、その報告と彼の今までの活動を振り返りつつ、後半には写真を通したワークショップなどをおこなう。文化人類学的知見と圧倒的な好奇心を写真によってアウトプットする写真家石川直樹の写真塾。
#根源的欲求とその出口 #記録と表現そして伝達 #お金を得るための芸術という選択
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第8回
8/31(土)
講師:小山田徹(美術家)
トーク
根源的な行為でありながらもう我々の日常にはない焚き火。彼は街かどの何気ない空き地に焚き火の場をつくることを長い間続けている。美術家としての活動である「ウィークエンドカフェ」や「バザールカフェ」の活動について語りながら、場の獲得、共有空間、ひいてはコミュニケーションとは何なのかについて考える。
#崇仁新町へ移動して焚き火 #ダムタイプ #場作り
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第9回
9/8(日)
講師:湊三次郎(銭湯活動家、サウナの梅湯代表)
トーク
京都で「サウナの梅湯」なる銭湯を経営する湊三次郎。時代とともに消えゆく銭湯という存在に“銭湯活動家”として関わり続ける彼は、若干24歳にして閉店する銭湯を引き継いだ。至極まっとうな銭湯でありながらも様々なカルチャーを取り込みながら新しい活動を生み出し続ける彼のアート×ワークを紐解きながら、最後はみんなで銭湯で汗を流そう。
#銭湯活動家 #Get湯! #銭湯でイベント
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第10回
9/14(土)
講師:岡啓輔(建築家、蟻鱒鳶ル)
トーク
東京都港区で地下1階で地上3階の鉄筋コンクリート造の自宅を、セルフビルドで建設する建築家がいる。彼は、建築士の資格を持つにもかかわらず詳細な設計図をつくらずにたった一人の手で無謀とも思える挑戦を続けている。着工から13年もの歳月を経てもなお建設がつづく「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」とは一体何なのか?家を建てるということの既成概念を根底から覆す岡啓輔の人生観と仕事観に迫る。
#家を建てる #ただのセルフビルドではない #バベルの塔
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第11回
9/27(金)~9/29(日)
このアート×ワーク塾を受講して生まれたアイデアやその片鱗を自由な形式でプレゼンテーションしていただきます。形にして公開することで、頭の中だけにある思考や感情が客観視できる対象に変わります。それぞれのアート×ワークを一緒に考えましょう。そのための制作のサポートは矢津吉隆と田中英行が全力でいたします。
#展覧会としてのプレゼンテーション #とにかく一度出してみる
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番外編
アーティストが日々、作品制作をおこなっているスタジオを見学。スタジオにはアーティストの思想や世界観が凝縮されている。また、倉庫や町家をDIYで改修して使用していることが多く、制作のスタイルに合わせて工夫された空間や道具棚など見どころがたくさん。
# 作品が生まれる空間 #現場 # アーティストのDIY
受講料について
第一期塾生募集定員 |
25名 |
募集締切 |
2019年6月16日 |
受講料 |
150,000円(税込) |
年齢制限 |
18歳以上 |
条件 |
*WSで使用する材料費、交流会参加費(ケータリング有り)込み
*プレゼンテーション用の制作のための約10日間のアトリエ使用料と展覧会参加費が含まれます。
*会場までの交通費宿泊費は自己負担になります。
*展覧会出品のための個々のプレゼンテーションにかかる費用は自己負担になります。
*受講料の入金をもって申し込み確定となります。
*参加できない回がある場合はアーカイブ(テキスト&映像)でのフォローが可能です。 |